「ぼく、ドラえもん」
このセリフを聞いて、あの懐かしい声が頭に浮かんだ方、多いのではないでしょうか?
そう、大山のぶ代さんは1979年から2005年までの26年間、国民的アニメ「ドラえもん」の声を担当していた伝説の声優さんです。
30代以降の年齢の方であれば大山のぶ代ドラのほうが聴きなじみがあるのではないでしょうか?
2024年9月29日、90歳で老衰のためお亡くなりになりました。
水田わさびドラになってからもう20年目を迎えています。
声だけではなく、作品の雰囲気やキャラクターの描写にも変化があり、令和のこどもたちには水田版ドラが”いつものドラえもん”として定着しております。
でも、ドラえもんの映画って新旧通して、”楽しい冒険”の中に、勉強のきっかけとなるテーマがぎゅっと詰まっています。
そんなドラえもん映画を、わたしがこどものころにビデオが擦り切れるんじゃないかくらいに見倒した大山のぶ代ドラ時代の映画を見てほしい!
全部見せました!!
その結果、何周も繰り返しみている、実際にはまった映画6選を紹介します。
のび太と銀河超特急(エクスプレス)
ストーリー
ある日ドラえもんが見つけたのは「宇宙の観光列車・銀河超特急(エクスプレス)」のチケット!
のび太たちはそのチケットで、異星人たちとともに本物の銀河を走る列車の旅へと出発します。
宇宙の外れにあるハテノハテ星群にある巨大遊園地、ドリーマーズランドには、西部の星、メルヘンの星、忍者の星、恐竜の星など、まるでテーマパークのような多彩な星が広がっていて、ワクワクの連続!
ところが、ドリーマーズランドが謎の生命体ヤドリに襲われる。
映画の見どころ
- 「銀河鉄道999」的な旅情とロマン!
- 列車で宇宙を旅するというアイデアがとにかく夢があって素敵。
- 異世界をめぐるワクワク感
- 各小惑星での冒険がまるでオムニバスのように展開し、テンポがとても良い。
- 後半のヤドリとの戦い
- のび太は射撃の天才!射撃の腕前が大活躍!!
名シーン
西部の星で、未来人たちに「昔者」と馬鹿にされていたのび太が射撃の勝負の決闘で打ち負かすシーンが、ちょっとカッコいい!
\子どものはまるポイント/
たくさんの恐竜です!ここでブラキオサウルスにはまった我が子です!こんな遊園地があったらいいな、て子供の夢のたくさんつまってます!
恐竜の惑星に出てくるのび太のパラレル西遊記
ストーリー
「もし西遊記の世界が現実になったら?」
のび太たちは、学校の劇で『西遊記』を演じることに。
孫悟空は存在していると信じているのび太は、唐の時代の中国へ行ってみることに。すると、自分そっくりの孫悟空に出会い、大喜び。
のび太はジャイアンたちを自分そっくりの孫悟空に合わせるために、再び唐の時代へ向かう。
けれど孫悟空が見つからず、ドラえもんの道具「ヒーローマシン」でなりすますことにしたのび太。
このとき、ヒーローマシンから妖怪が飛び出し歴史を書き換えてしまう。
孫悟空のいない現実の世界では、人間たちは西遊記の妖怪たちに支配され、じわじわ”妖怪化”していく。
みんなで力をあわせて、西遊記の世界を正しい歴史に戻すための旅が始まる。
映画の見どころ
- 妖怪デザインが怖い!でもカッコいい!
- こども心にドキッとする演出。ママや先生の頭から角が生えていたり、妖怪化してからの現実の世界の暗さやみんなの声のトーンの低さが不気味。妖怪のボス「牛魔王」なんてめっちゃ強そう。
- 「西遊記」とは??
- ”西遊記”を知らない子どもの興味を持つきっかけに!
- 「歴史は守らなきゃいけない」っていうテーマ性
- 歴史をうっかり変えてしまったのび太たち。ただの冒険じゃなく時間SFの面白さもある!
- のび太の成長に泣ける
- 最初は頼りなかったのび太が、勇気を出してみんなを引っ張っていく姿が感動的!
名シーン
タイムパラドックスもので、ストーリーにはられる伏線をきれいに回収していくのがこどもにも分かりやすく楽しい!
個人的には、金閣銀閣に名前を呼ばれて返事をすると、持っているひょうたんに吸い込まれて体を溶かされてしまうというシーン。ドラえもんの反撃もうまいです!!
\子供もはまるポイント/
妖怪のホラー的な要素が不気味ながらもはまってしまうみたいです!
のび太の日本誕生
ストーリー
家でも学校でも怒られてばかりで嫌気のさしたのび太は、家出を決意する。しかし、空き地にいってみても、裏山にいってみても、どこにも自分の自由にできる土地なんてない。ドラえもん、しずか、ジャイアン、スネ夫のいつものメンバーもそろって家出をする!と集まるが行く当てがない。
「誰もいない昔の日本に行けばいいんだよ!」
のび太のひらめきで、タイムマシンで、誰もいない7万年前の日本に行くことに。
原始時代の日本で、自分たちだけのパラダイスを作り、たっぷり遊んだのび太たちは、いったん家に帰ることにしたが、なぜか現代で原始人のククルと出会う。時空乱流に巻き込まれて現代にきてしまっていたのだ。そして、ククルの家族がいるヒカリ族は、精霊王ギガゾンビとクラヤミ族に襲われていることを知るのび太たち。ククルとともに原始時代に戻った5人は、ヒカリ族を救うために立ち上がる!
映画の見どころ
- のび太たちが理想の国を本気で作る!
- 何もないところで1から、畑や家をつくったり、お花を育てたり、理想の国をつくっていくところに夢があります!
- 空想上の動物のペットたち
- のび太がつくったペガ、グリ、ドラコが可愛い!
- 日本誕生の歴史!
- 中国大陸と日本は繋がっていたことや、原始時代の暮らしぶりが分かり、歴史に興味を持つきっかけに!
名シーン
この映画の一番印象に残ったシーンと言えば、ごはんを食べているところです!
スネ夫が畑で育てた大根をパカッとあけると、中からあつあつのかつ丼、スパゲティ、カレー、どら焼きが!
のび太はそのまま大根として食べてしまいますが、、(笑)
畑で育てた大根から、あつあつのごはんが出てくるなんて夢がありますよね!
川崎市にある藤子・F・不二雄ミュージアムのカフェには大根の器に入ったかつ丼が食べられるみたいです!
\子供もはまるポイント/
ドラえもんの道具でのび太のつくったペット「ペガ」「グリ」「ドラコ」が可愛い!
\リメイク作品との違い/
のび太の大魔境
ストーリー
夏休みのある日、のび太が「地球のどこかにまだ隠された秘境があるはずだ」と大冒険できる場所を探し始める。
そんな時、ひょんなことから空き地で出会った迷い犬ペコを飼うことになったのび太。そのペコがたくさんの衛星写真の中から、不思議な巨神像を見つける。ペコに導かれるように、のび太たち5人は巨神像の謎を解き明かすための大冒険に出発する!
数々のピンチを乗り越え、やっとたどり着いたのは犬の王国だった。すると突然ペコは日本語を話しはじめ、二足歩行をする。ペコの正体はなんと、科学的進化を遂げたバウワンコ王国の王子だったのだ。
しかし、この犬の王国は世界征服をたくらむダブランダーという悪い大臣に支配されていた。
ペコの王国を取り戻すため、ダブランダーに戦いを挑むことに…!
映画の見どころ
- ヘビースモーカーズフォレストってなに?
- 巨神像の上空にいつも雲がかかってて霧て覆われていることをヘビースモーカズフォレストと言うみたいで、できすぎ君が映画の中で説明してくれます。「タバコ好きの森」を意味する名前らしいです。本当に存在するのか調べてみたけど、現実の世界にはそんなものはないようです。
- ジャイアンが活躍
- 便利な道具を使わずに自分たちの力だけで冒険がしたいジャイアンは、探検中にどこでもドアで帰ることに怒ったり、道具を置いてこさせたり、横暴な態度。危険な目に合うたびにそんな態度を反省しつつも、謝ることが出来ずにいるジャイアンが見せる男気が愛おしいですよ!
- ラスボスとの戦い
- 道具もなく素手で戦わないといけないのび太たちを助けてくれたのは…?見ていたらスモールライトが一番最強な武器のような気がします!どんなに強い敵でも数が多くても小さくしてしまえば楽勝ですよね…!
名シーン
ドラえもんの道具に頼ることなく大冒険がしたいジャイアンの提案で、タケコプターやショックがん、桃太郎印のきびだんごなどの便利な道具を空き地に置いていくことにしたけれども、船にのっている間にワニに襲われるのび太たち。道具もない中で屋根の上まで追い詰められたときにどこでもドアで帰ろうとするが、それもワニに食べられ跡形もなくなってしまう。ここをどうやって切り抜けるのか、そんな大ピンチのシーンが見どころです!
\子供もはまるポイント/
途中までは上品で気品のある犬だなと思ってたペコが、王子だと判明するところ。確かに王子っぽいなあと。勇敢に戦う可愛らしいペコ。王子だけど可愛いです!
\リメイク作品との違い/
のび太と鉄人兵団
ストーリー
夏休みのある日、スネ夫にラジコン模型のロボットを自慢されたのび太はドラえもんに巨大ロボットをねだる。暑さで不機嫌なドラえもんは頭を冷やしに北極へでかける。
それを追いかけたのび太は、巨大なロボットの足と謎の青い球体を見つけて、持ち帰る。すると、その球体に導かれるようにロボットの部品が次々と庭に降ってきた!
この部品を組み立てるため、誰にも邪魔されない「鏡面世界」で部品を組み立てて、「ザンタクロス」を完成させる。
ところが、のび太の街にロボットの持ち主だと名乗る「リルル」という不思議な女の子が現れる。
実は「ザンタクロス」と「リルル」はロボットの星「メカトピア」から地球人を奴隷にするために送り込まれてきのだった。
鉄人兵団が
果たしてのび太たちは、地球を救えるのか…!
映画の見どころ
- ピンク髪の女の子リルル
- 無表情で無機質なロボットの女の子。しずかちゃんに手当てしてもらうことによってどんどんとリルルが人間らしく変化していく。
- スネ夫のロボット、ミクロスが可愛い
- 小さく見えるミクロスだけど、スネ夫たちくらいの大きさはあるロボット。リメイク版のドラえもんには序盤でしか出てこないミクロスだけど、旧作ドラえもんでは活躍します!
- 誰もいない「鏡面世界」
- 現実の世界とすべて反対になっていて誰もいない鏡の中の世界。スーパーでいくら買い物しても無料で、空き地でバーベキューをしても誰からも何も言われないなんて良いですよね!
- ラストの感動!!!
- リルルの仲間であるロボットたち、しずかちゃんたちとの友情、どちらについていいか分からず翻弄するリルルが選んだ結末が感動です!
名シーン
しずかちゃんとミクロスがリルルを助け出すときに、みたわね!と足をガッと捕まれて、無表情で言うリルルが怖くて印象に残ったシーンです。
攻撃されてもリルルを見放すことがなかったしずかちゃん、敵だとしても攻撃しなかったのび太、そんな人間たちに触れてどれい狩りは悪いことだと考えが変わり、心をもつようになるリルル。天使のようなロボットになりたいと願ったリルルの最後は涙なしには見れないです!!
\子供もはまるポイント/
「ザンタクロス」というビルくらいに大きなロボットが好きみたいです!ロボットに乗って自由に操縦できるなんて良いですよね!
\リメイク作品との違い/
旧作には出てこなかったピッポというひよこ型のロボットが登場します。リルルとの関係性も描かれていて、新しい展開があります。ピッポというキャラクターがとにかく可愛いことや、しずかちゃんがザンタクロスで誤ってビルを壊すシーンや戦いのシーンの迫力は圧倒的にリメイク版が良いです。ただ、ストーリーは旧作のほうが個人的には好きです!リルルとピッポとの関係性を描くことによって、のび太とリルルとの関係性が薄っぺらく感じたような気がしました。ほんとに、あくまでも気がするだけなんですが…。
のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)
ストーリー
ある日の真夜中、酔っぱらって寝ぼけたのび太のパパ・のび助はテレビのCMを通して、旅行の予約をする。
すると、のび太の家に1個のトランクが届き、開けてみると中から不思議な門が出てきた。その門をくぐると、迎えの車も、建物も、支配人も、全てがブリキで出来た、スキーと海水浴がいっぺんに出来るブリキン島のブリキンホテルにたどり着く。
ロボットたちに手厚くもてなされたドラえもんとのび太はブリキン島を楽しむが、ことあるごとに道具をねだるのび太にとうとうドラえもんが怒り出す。これで最後、今度わがままを言ったら22世紀に帰る!と釘をさし、渋々道具を出すドラえもん。しかし説明を聞かずに勝手に道具を操作したのび太は、ドラえもんとはぐれてしまう…
のび太を探しに行くドラえもんだったが、突然、謎の飛行船に攻撃を受けブリキの兵隊に捕らわれてしまう。
そうとは知らず、一人で家に帰ったのび太は後日、ジャイアンたちを連れて再びブリキン島へと遊びに来る。
そこで捕らわれたことを知ったのび太たちはドラえもんを救うため、かつてない「ドラえもん抜きの冒険」に挑むことになる…!
映画の見どころ
- 「ロボットとの関係性」というこれからの時代に起こりうることがテーマ
- ロボットに頼りすぎて、人間が楽をしすぎるとロボットに支配されるという面白いテーマ。科学技術がどんどん発展して便になっていくこの世の中で、すべてをAIに任せるとどうなるのか、ロボットだらけになると人間はどうなるのかを考えさせられる。
- ドラえもん抜きの大冒険
- 4人でドラえもんの道具もなくドラえもんをどうやって救出するのか?そんなところが見どころです。
- 可愛いミニドラ
- ドララ~と可愛いミニドラも活躍します。
名シーン
名シーンというよりは、トラウマシーンなんですが、だいぶ序盤のほうでドラえもんが敵に捕らわれてしまいます。
何度も電撃をあびて故障して壊れて、海底の奥底に沈められてしまいます。
海底に沈んでいる故障したドラえもん、どのドラえもん映画の中でもダントツのトラウマシーンだと思います。
あと、ホテルの地下の迷宮のへの入り口の不気味な顔と、「二度と生きては戻れない」という声、怖いです…
子どものころ、この地下のシーンは1人では見ることが出来なかったです。
\子供もはまるポイント/
ブリキがなにかよく分からない子どもですが、ブリキで出来たホテルに着いたときに入り口の階段でのび太とドラえもんが、変な音がする!ブリキで出来てる!って足音をならすシーンがあるんです。あの音をよく覚えていてたまーーにあの足音に近いものをみつけると、ブリキン島みたい!といって踏み鳴らしています
大山のぶ代 ドラえもん映画一覧
公開年 | タイトル |
---|---|
1980年 | のび太の恐竜 |
1981年 | のび太の宇宙開拓史 |
1982年 | のび太の大魔境 |
1983年 | のび太の海底鬼岩城 |
1984年 | のび太の魔界大冒険 |
1985年 | のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) |
1986年 | のび太と鉄人兵団 |
1987年 | のび太と竜の騎士 |
1988年 | のび太のパラレル西遊記 |
1989年 | のび太の日本誕生 |
1990年 | のび太とアニマル惑星(プラネット) |
1991年 | のび太のドラビアンナイト |
1992年 | のび太と雲の王国 |
1993年 | のび太とブリキの迷宮(ラビリンス) |
1994年 | のび太と夢幻三剣士(むげんさんけんし) |
1995年 | のび太の創世日記 |
1996年 | のび太と銀河超特急(エクスプレス) |
1997年 | のび太のねじ巻き都市冒険記 |
1998年 | のび太の南海大冒険 |
1999年 | のび太の宇宙漂流記 |
2000年 | のび太の太陽王伝説 |
2001年 | のび太と翼の勇者たち |
2002年 | のび太とロボット王国(キングダム) |
2003年 | のび太とふしぎ風使い |
2004年 | のび太のワンニャン時空伝)(じくうでん) |
全部で25作品あります!
わさびドラは2025年現在20作品あるのであっという間に追い越す勢いでなんだが不思議ですね!
まとめ
いかがだったでしょうか??
6つのうち3つがリメイク作品もある旧作にはなるのですが、子どもはこの作品のこういうところ違うよね!と両方とも楽しんでみています。
正直、この6つ以外のドラえもんもたくさん見ているのですが、とくに好きな旧作ドラえもん6つを紹介しました。
旧作ドラえもんってラスボスとの戦い方が、意外とのび太たちがやっつけてスカッと終わる…ていう展開じゃないこともあるんですよね!
それがまた面白いところだなあと思います。
ちなみに、私が子どものときに1番好きだった映画は、のび太のドラビアンナイトです。
ただただ、アラビアンな世界観が好きでした!
そして、「夢のゆくえ」という主題歌もまた素敵なんです!!
旧作映画はわりと渋めな主題歌が多いのですが、これもまた魅力的です!
こちらもいつかまた紹介できればなと思います。
名作ぞろいの映画の多いドラえもん、ぜひお子さんと見てみて下さい!
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